複合損失係数:材料の制振能力を測る指標
複合損失係数は、振動の中で材料がどれだけエネルギーを散逸できるかを表します。値が大きいほど制振性能は一般に高いのですが、温度と周波数を合わせて読む必要があります。
何を測るか
周期的な荷重のもとで、内部摩擦と微細構造によってエネルギーを散逸する材料の能力です。材料の内部構造、粘弾性、振動周波数によって決まります。
測り方
動的機械分析(DMA)と振動試験がよく使われます。DMAでは試験片を装置に取り付け、動的な力またはひずみを加えて、応力とひずみの応答から算出します。振動試験では特定の周波数と振幅の振動荷重を加え、振動応答から算出します。
使いどころ
材料ごとの制振性能を比較し、材料選定や配合の最適化に役立てます。建築、航空宇宙、自動車など、振動と騒音を抑えたい分野で使われます。
数値を引用するとき
同じ材料でも損失係数は温度と周波数で変わります。数値には試験規格、温度、周波数、試験片の条件を併記してください。そうでないと二つの値を直接比べることはできません。