水性制振塗料の評価基準
水性制振塗料は、制振性能、環境性、耐久性、施工性、費用対効果の五点を合わせて判断できます。
制振性能
最も重要な指標で、実験室での共振試験や音圧レベル測定で評価できます。複合損失係数が高いほど一般に効果は良好ですが、ピークが現れる温度も同じくらい重要です。理想的な塗料は常温で期待どおりの制振効果を発揮します。SAEの文献では、損失係数曲線の下の面積も判断材料とされており、面積が大きいほど広い周波数範囲で制振が働くことを意味します。
環境性
水性塗料は水をベースとしています。環境面を評価するときは、対象型番の最新の技術データシート(TDS)、安全データシート(SDS)および試験方法で、VOC含有量、有害物質、排出などを確認してください。水性であることだけで判断することはできません。
耐久性と施工性
塗布直後だけでなく、長期使用でも性能が安定していることが求められます。耐久性は一般に耐熱性、耐湿性、耐老化性で見ます。施工性は、塗りやすいこと、乾燥速度が適度であること、泡立ちにくいこと、平滑で欠陥のない塗膜ができることです。
費用対効果
性能が近ければ、より経済的な塗料が選ばれます。材料費、施工費、性能によるコスト削減をあわせて考慮します。